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チンチラの抜け毛について徹底解説

ずんぐりした丸いフォルムが可愛いと最近ペットとして人気のチンチラ。手触りの良いフワフワな毛に思わず顔を埋めたり、抱きしめたくなりますよね。しかし、細くてフワフワな毛並みだからこそ抱っこした時に洋服にチンチラの抜け毛がびっしりついていたり、部屋にチンチラの抜け毛が舞っていた…なんてことは珍しくありません。今回は、そんなチンチラの抜け毛やその対策についてご紹介します。

チンチラの抜け毛の量や原因は?

チンチラの体は、約3cmの短い体毛で覆われています。更に1つの毛穴から80~100本の細毛が密生しているため、チンチラの毛は柔らかくて手触りがいいのです。しかし、その一方で1本1本の毛がきわめて細いことから軽くて抜けやすいという点もあります。

フワフワでとても可愛いチンチラですが、柔らかく軽い毛質であるが故に抜け毛で花がムズムズしたり、くしゃみが出るなどアレルギー反応に悩まされている飼い主さんも非常に多くいるようです。そんなチンチラの抜け毛が生じてしまう原因を大きく2つに分けて紹介します。

抜け毛の原因①換毛期

飼い主さんが悩むチンチラの抜け毛の原因は大半が換毛期によるものです。日頃から多少の抜け毛はありますが、換毛期に入ると特に抜け毛が激しくなります。チンチラの個体によって時期や周期は異なりますが、大体の換毛期は約3か月ごとです。特に春と秋の換毛期は夏毛と冬毛に変わるタイミングですので、自然と抜け毛が激しくなります。

夏毛から冬毛、冬毛から夏毛…とチンチラにとって大きな衣替えを行う期間でもあり、体力を消耗する時期ですので飼い主のケアが必要になってきます。対策については下記にて記載していますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

抜け毛の原因②ストレス

続いて紹介するチンチラの抜け毛の原因はストレスによるものです。換毛期とストレスが原因で起こる抜け毛の違いは、換毛期は全身の被毛が生え代わるタイミングに起る抜け毛。一方、ストレスによる抜け毛は体毛の一部の毛が大量に抜けるためハゲが生じることもあります。チンチラのストレスになる要因としては、部屋の温度変化が激しい、ケージが不潔、運動不足などが挙げられます。

チンチラはこういった環境の変化に敏感な生き物で、ストレスを感じただけで弱ってしまう生き物です。そのため、常に室内温度を一定に保ち、チンチラが過ごしやすい環境を作ってあげましょう。他にもチンチラのストレスになることはしないなど、飼い主さん側の配慮や努力が必須です。

チンチラの抜け毛に隠されている病気と治療法

チンチラの抜け毛は、大半が換毛期によるものという先入観が強くなりがちです。そのため、抜け毛に隠れている病気の可能性を見落としてしまう場合があります。大切な家族であるチンチラの様子の変化にいち早く気付いてあげられるように、抜け毛の症状がある病気とその治療法を紹介していきます。

皮膚糸状菌

皮膚糸状菌は真菌症とも呼ばれており、更に分かりやすく言うと、『カビ』です。主な初期症状は目や耳、鼻の周りの抜け毛から始まり、進行すると手足にも脱毛の症状がみられます。体を痒がったり元気がなくなるなどの症状は無く、普段の生活にも問題は見られませんが、自然に治る病気ではないので抜け毛の異変に気が付いたらすぐに病院へ受診しましょう。皮膚糸状菌は、抗真菌剤の投与で完治します。また、人間にも移る病気ですので飼い主さん側も注意しましょう。

脱毛症

脱毛症の症状は、被毛の艶が悪くまばらに抜けていきます。感染性と非感染性など多岐による原因で引き起こされますが、大概は栄養不足もしくはホルモンバランスの崩れが起因になるようです。栄養失調による抜け毛は、リノール酸やリノレン酸不足が原因です。リノール酸を補う食べ物はクルミ、リノレン酸を補う食べ物は亜麻仁ですが、これらは脂肪分が多いため与えすぎには注意が必要になります。

ホルモンバランスの崩れは、主にストレスが原因です。環境の変化によるストレスの自咬や毛引き、多頭飼いの場合はチンチラ同士の喧嘩によって引き起こされる場合もあります。予防方法としては、相性の合わないチンチラ同士の飼育を避けたり、チンチラが快適に過ごせる環境づくりを心掛けてください。

チンチラの抜け毛対策は?

チンチラの平均寿命は10年から15年と言われています。長い間チンチラと一緒に暮らしていく上で、抜け毛の悩みを抱え続けて行くのは辛いですよね。チンチラも飼い主さんも気持ちよく暮らしていくために、抜け毛対策をしておきましょう。

砂浴びやブラッシングを日課に!

チンチラの抜け毛を完全に無くすことは出来ませんが、少しでも快適に過ごすための対策方法はいくつかあります。まずは、チンチラの習性である砂浴びです。人間でいうところの入浴と同じ役割を果たしており、チンチラは砂浴びをすることで体の汚れを洗い落とします。砂浴びは病気による抜け毛を防ぐことが出来ますので、いつでも砂浴びが出来るように用意してあげると良いでしょう。

そしてブラッシングについては、砂浴びの補助として行うのが最適です。チンチラが砂浴びをしなかった日にブラッシングして、毛並みを整えてあげましょう。グルーミング集毛器の使用もおすすめです。また、ブラッシングの際はとにかく優しく毛を梳かしてください。チンチラの毛柔らかく抜けやすいため、力を入れたり無理に引っ張ったりすると大量に脱毛してしまい、毛が生え揃うまで数か月かかります。

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部屋の掃除も忘れずに!

チンチラの抜け毛は、出来る限り毎日掃除をして除去しましょう。空気清浄機をつけたり掃除機やカーペットクリーナーで抜け落ちた毛を取り除く以外に、チンチラのケージ内に集毛ファンを設置するのも効果的です。ケージ内や生活スペースは常に清潔に保つことで、チンチラのストレス軽減に繋がります。

また、飼い主さんも部屋に漂う抜け毛でアレルギーを起こす可能性も格段に減るでしょう。このように、あらゆる抜け毛の原因を知り、対策を取ることでチンチラも飼い主さんも幸せに暮らしていくことが出来ますので、ぜひ取り組んでみてはいかがでしょうか。