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チンチラの鳴き声について徹底解説!

チンチラはどうして鳴く?

コミュニケーションのため

どの動物も同じですが、コミュニケーションを取りたいときに、チンチラは鳴き声を出します。たとえば「キューキュー」などの落ち着いた小さな声です。これは人間と同じですが「コミュニケーションを取りたい」というのは、主に2つの状態に分かれます。明るい時と暗い時です。気分が良くて誰かと遊びたい時もあれば、寂しいから誰かにかまってほしい時もあるでしょう。どちらにしても「人や仲間と一緒にいたい」と思ったとき、チンチラは小さめの落ち着いた声で鳴きます。

相手を威嚇するため

犬などと同じく、チンチラも相手を威嚇する時や、警戒している時に鳴きます。たとえば大きめの声で「ギャッギャッ!」と鳴くのは、相手を威嚇している時です。犬でいう「バウバウ!」と同じだと思うとわかりやすいでしょう。他に「グーグー」と唸るような声を出しているときもあります。これは犬の「グルル…」に近く、威嚇と警戒の両方のパターンで見られます。警戒している時は「独り言」に近いものでしょう。

異性間の求愛のため

求愛行動では、犬の鳴き声に似た声を出します。「アンアン」や「ワンワン」といった声が多く「ヴォッヴォッ」という、少し濁った声を出すこともあります。発情期に鳴くのはオスの方が多く、他にも「いつもと変わった行動」が見られます。たとえば、落ち着きがなくなる、ケージや身の回りの物をかじるなどです。これらの行動や鳴き声は、発情期だけでなく「ストレスが溜まっている時」にも見られます。そのため、こうした状況が観察されたら「ストレスが溜まる環境でないか」をあらためて確認してみてください。

チンチラがよく鳴くシチュエーション

飼われた直後で精神的に不安定

飼われた直後は、どんな動物でも精神的に不安定となります。ストレスが溜まっているときのチンチラは、ここまで書いたとおりの様々な声を出します。寂しくてかまって欲しければ「コミュニケーション」の声、単純にイライラしている時は「求愛行動のような声」という具合です。また、ストレスが高じれば鳥などの他の小動物に対して威嚇や警戒の唸り声を出すこともあるでしょう。鳴き声の有無に関係なく、飼い始めた直後のチンチラに対してはあらゆるケアが必要であることを意識してください。

運動不足でイライラしている

チンチラも含めてペットの動物がストレスを溜める一番の原因が「運動不足」です。動物という言葉どおり、彼らは本来「動くもの」であり、生存するために毎日一定量の運動を行うような体になっています。その運動を封じられ、樹木などの自然との触れ合いも少なくなれば、ストレスが溜まることは当然といえるでしょう。これは後々チンチラの病気などにつながるリスクもあるため、運動不足を解消できる環境を整えてあげてください。

オスが発情期に入っている

チンチラが求愛のために鳴くケースは、特にオスで多く見られます。メスが鳴くこともありますが、他の動物と同じく、積極的で衝動的なのはオスの方です。メスは一度に一匹しか生めないため、発情期でもある程度冷静さがあります。しかし、オスは「交尾の数だけ子孫を残せる」ために、積極的に求愛をするのです。発情期のストレスは対処が難しいと考えられがちですが、交尾以外の部分のストレスがなければ、大分軽減されます。そのため、他のストレスを排除することを意識してください。

おやつが欲しくて甘えているとき

飼い主さんに甘えたようにおやつをおねだりするときによく鳴きます。コミュニケーションのうちのひとつなので応えてあげるといいでしょう。甘えてこられるとついついかわいくておやつをたくさんあげでしまいたくなりますが、あげすぎはもちろん健康に良くないので、欲しがって鳴き続けてくるときは、代わりに撫でてあげたり、抱っこしてあげたり、または毛づくろいなどをしてあげるとかまってくれたことに満足して鳴きやむでしょう。

無理矢理抱っこしたり触ったりするとき

気分がよくないときや、元気がないときに、無理矢理抱っこしようとしたり、触ろうとしたりすると拒否反応を示して鳴きます。たとえ撫でられることが好きなチンチラであっても、長時間触られたり撫でられたりすることが得意な動物ではありません。とりわけ、眠かったり、お腹が空いていたりする時に抱っこしたり触ったりすることはストレスを与えることにつながりますので気をつけましょう。かまってほしい時とかまってほしくない時を見分けることが大切です。

チンチラの鳴き声とその意味

キュッキュッ・プープー…甘えている

高くて細い声で「キュッキュッ・プープー・プップッ」などの声を出している時は甘えています。相手をしてあげると、さらに嬉しそうに鳴く子もいるでしょう。このような声を出すとき「おやつを求めている」という時もあります。しかし、食欲の赴くままにおやつをあげてしまうのは肥満の元です。その日のご飯の量などから判断して「多い」と思った場合は、あげないようにしてください。おやつがなくても、かまってあげれば喜ぶ子が多いものです。

ホォホォ…自己アピールor発情期

ホォホォ(ホーホー)という低めのフクロウのような声は、自分の存在をアピールする意味があります。「俺・私は強い」という意思表示と考えてください。ゴリラでいうドラミングにも似ているといえるでしょう。オスの場合は、発情期の可能性もあります。発情期には自分をメスにアピールしたがるというのも理由の一つです。発情期の場合、オスの生殖器が大きくなっている、タオルやぬいぐるみに向かって交尾の運動を行うなどのパターンが見られます。

ケッケッ(ギャッギャッ)…不満

この声は「怒っている・不満を持っている」意思表示です。人間の世界でも「ギャーギャー言う」といいますが、このように濁った声は、多くの生物で「怒り・不満・驚き」を意味します。具体的には無理やり抱っこをしたり、眠い時に起こしたりすると、この声を出すことが多いものです。どのような時に怒るかは、そのチンチラによって違います。「うちの子はどんな時に怒るのか」というのを、この声が出た時に観察しながら、汲み取ってあげてください。

チンチラが鳴くのを防ぐ方法

ストレスを溜めないようにする

ストレスが溜まっていないだけで、チンチラの鳴き声は大幅に減ります。キューキューなどのかまってほしい時の声は、嬉しい時でも相変わらず出るでしょう。しかし、当のチンチラが喜んでいるため、周りが不快に感じる声ではありません。また、威嚇などが目的ではないので、音量も自然に小さくなります。何より、チンチラを飼うということは「自分だけでなく、チンチラにも楽しく生活してもらいたい」ということでしょう。その目的を果たすためにも、できるだけストレスが溜まらないようにしてあげてください。

温度や湿度など環境の変化に気をつける

「チンチラにとって気持ちいい環境」を数値で測れるものとして「温度・湿度」があります。どちらも適切に調整すれば、少なくとも「気候面」でチンチラがストレスを感じることはありません。チンチラが生活する場所の適温は、一般的には18度~21度とされます。暑い方は25度が限界であり、夏場はクーラーが必須です。人間にとってクーラーの25度は十分に涼しいでしょうが、チンチラにとっては「限界の暑さ」ということを、よく覚えておいてください。

昼間は休んでいるのでかまわない

自分がチンチラと遊びたい時、寝ているとついつい起こしたくなる気持ちは、誰にでもあるでしょう。しかし、自分が寝ている時を想像すればわかりますが、これは決して嬉しいものではありません。睡眠は心身のダメージを回復させるためにかかせない「生存活動」です。それを妨害するのは、たとえば「短時間相手の息を止める」ような行動といえます。そう考えると、チンチラや人間の赤ちゃんが怒るのも、もっともだと理解できるでしょう。

積極的に撫でるなどのアクションをとる

甘えたいとき、機嫌がいいときの鳴き声をしているときは飼い主に気を許しており、かまってほしいサインなので、積極的に遊んであげたり、抱っこしたりするなどして、かまってあげると鳴きやみます。また、おやつやご飯をねだっていることもあるので、与えてあげたり、投げられているコミュニケーションに対して応えてあげたりするといいでしょう。何を欲しているのか、要求しているのか、様子をみながら欲求を満たしてあげましょう。

チンチラが嫌がることをしない

チンチラが眠いときやほおっておいてほしいときなどに、無理矢理抱っこをしたり、触ったりするなど、チンチラがいやだと思うことはしないようにしましょう。拒否反応を示している時は攻撃的な一面もあらわれるので、落ち着くまでそっとしておくことが大切です。チンチラによっても何をされるのが嫌なのかは異なりますので、日々の観察や関わり合いの中で、どんな時に不満を表す鳴き声をするのか、しっかりと把握していってあげるといいでしょう。

チンチラはほとんど鳴かないが、夜鳴きはする

チンチラは犬や猫と比べると、ほとんど鳴かない動物だと言われています。チンチラがペットして飼いやすい理由のひとつでもあります。ただし、夜は日中と比べて鳴き声が頻繁になります。チンチラは夜行性もしくは準夜行性に分類される動物なので、活動時間帯である夜になると、どうしても鳴きがちです。ですが、実際に飼っている人たちに聞いてみたところ、うるさい!と思うくらい気になることないとのことでした。万が一、鳴き声が気になるようなことがあれば、夜だけケージを別室に置いておくなどの対策をとってみてください(別室の冷暖房には注意してください)。

チンチラの夜鳴きはうるさくないので、騒音や不眠の心配はなし

次に、鳴き声の大きさです。「ネズミの仲間」というくらいなので、とても小さい鳴き声です。なので、たとえ夜でも、マンションやアパートで近隣から騒音の苦情が出るような心配はほぼないといってよいでしょう。ここまでが、ペットして飼うことを念頭に置いたチンチラの鳴き声に関する解説でした。チンチラと一緒に暮らすとき、鳴き声に関する心配ごとはほとんどありません。むしろ、かわいく思える鳴き声です。どうぞ安心してください。

チンチラの鳴き声には種類がある

最後に、「どういうふうに鳴くのか?」という鳴き声の種類についてです。冒頭で「チンチラは感情表現が豊かである」と紹介しましたが、チンチラは感情によっていくつかの鳴き声があり、鳴き声によって飼い主に何を訴えているのかを知ることができるのです。ささやかでも、動物とコミュニケーションをとれるというのはとても嬉しいことですよね。チンチラの場合は、大きく3〜4種類に分類されると言われています。では、ひとつずつ紹介していきます。

① 高めの声で、「キュッキュッキュッ」「プーップーッ」と鳴くとき

これは、まわりとコミュニケーションをとりたいときの特徴的な声です。同じケージに住んでいる仲間を呼びたいときだけでなく、飼い主に甘えたかったり、遊んでほしかったり、さびしくて構ってほしかったりするときに、小さく大人しめの声で鳴き声を上げます。あまりにかわいく鳴くので、ひとしきり構ってあげたあとは余計にかわいくなってしまうかもしれません。

② 低めの声で、「ホーッホーッ」「ンーッンーッンーッ」と鳴くとき

まるでフクロウのような鳴き声が特徴ですが、これは発情期のサインです。このときは、活動性も高くなり、よく動き回るようになります。なお、雄のチンチラの場合はこの特徴がとてもわかりやすく、生殖器が大きくなるなどのわかりやすい変化や、ケージの中にタオルなどを敷いている場合には、タオルに覆いかぶさって腰を振るなどの動きも見られるので、わかりやすいかと思います。ちなみに、発情期は約 1ヶ月くらいのサイクルで訪れるようです。こればかりは生き物にとって当たり前のことなので、あたたかく見守ってあげてください。

③ 強めの声で、「ギャッギャッ」「グーッグーッ(グォーッグォーッ)」と鳴くとき

これは想像しやすいと思いますが、威嚇や警戒であったり、嫌がっていたりするときに発するときの鳴き声です。眠くて触られたくないとき(眠くなくても触られたくないときがあるようですのでご注意)は特に、こういう不満の声を出すようです。性格が出やすい部分でもあるので、ストレスにならないよう気にかけてあげてください。以上が大きなパターンです。普段あまり鳴かないので、鳴き声を発しているときは基本的に何かをアピールしているときだと考えてよいでしょう。ケージで鳴きはじめたら触ってみて、もし嫌がられる(③の鳴き声を出す)ことがなければ収まるまで構ってあげてください。おやつをあげる(あげすぎには注意です)、撫でる、毛づくろいをする、抱っこをするなど、いろんな方法でコミュニケーションをとってあげると、満足そうに喜びます。なお、もう少し細かく分かれることもあるようですが、それはお迎えしたチンチラの個性次第でもあるので、実際に飼ってからのお楽しみにしてみてください。

実際の鳴き声(YouTube)

鳴き声の種類については以上ですが、ここまで読んでいただくと、やはり・・・実際の鳴き声を聞いてみたくなるのではないでしょうか?今回は、チンチラの鳴き声を実際に聞いてみたいという方に向けて、おすすめのYouTube動画もあわせて紹介します。

チンチラの鳴き声!寂しいとき・遊びたいときに出す意外な声

飼っているチンチラの成長記録をつづったYouTubeチャンネルです。他にもいろんな動画があるので、よかったらご覧になってみてください。今はわざわざペットショップまで行かなくても、チンチラを飼っている様子がYouTubeでたくさん公開されているので、チンチラの意外と個性的ないくつもの鳴き声を聞くことができます。飼い主さんによっては鳴き声の種類を注意深く観察していたりもするので、「チンチラ 鳴き声」などで検索してみてください。

まとめ

今回は、チンチラを飼うときに気になる「鳴き声」について解説しました。特徴を以下におさらいします。・チンチラは犬や猫と比べると鳴く頻度は少ないが、夜行性なので夜に鳴く・鳴き声は小さく、近隣に迷惑をかけることはほぼない・感情によって鳴き方が違うので、もしケアできるようなら相手をしてあげましょう繰り返しになりますが、チンチラはとてもさびしがりやの甘えん坊です。構ってもらうことをとても望みますし、構ってあげると喜びますので、そこがかわいさのポイントでもあります。逆にいうと、放置しておくタイプのペットではないので、時間に少し余裕がある人が飼うほうがチンチラを幸せにしてあげられるのかもしれません(昼間は活動性が低いので、夜ですね)。もちろんそこまで手がかかる動物ではないのですが、もし飼ってみたいと思った方は、ぜひ、たっぷりの愛情を注いでたくさんコミュニケーションをとってあげてください!