最近、飼っているチンチラの元気がなくて心配になっている人も多いのではないでしょうか。チンチラは、周囲の環境に大きく影響を受けやすい大変デリケートな動物です。もし、チンチラの元気のなさが気になるのであれば、場合によっては早急に対処が必要かもしれません。
今回は、チンチラの元気がない理由と対処法について紹介します。この記事を読んで、大切な家族が元気な姿を取り戻せるように、適切な対処をとりましょう!
チンチラの元気がない2つの理由
チンチラの元気がなくなる理由は2つあります。ストレスにさらされている場合と病気にかかっている場合です。それぞれの症状について紹介します。
ストレスを感じている
チンチラの元気がなくなる1つ目の原因はストレスを強く感じている場合です。引っ越しや家具の配置換えなど生活環境が変化すると、慣れるまでストレスを感じてしまいます。また、大きな音が苦手なこともあり、オーディオ機器などの音源が大きかったり驚かされたりすることもチンチラにとって大きなストレスです。
ストレスを受け続けると、食欲が落ちたり軟便になったりします。そのため、普段食べ終えていたエサが残ったり、便が柔らかくなっていたりすると、ストレスにさらされている可能性が高いです。チンチラは元々昼間は天敵から身を守るために隠れて暮らしていた動物なので、できるだけ静かな環境を整えてあげましょう。
病気にかかっている
もう1つの原因は病気にかかっている場合です。チンチラに限らず、病気にかかると人間でも元気がなくなりますよね。チンチラは環境の変化に弱いデリケートな動物なので、他の動物よりも病気にかかりやすい特徴があります。
チンチラの主な元気がなくなる病気や症状は以下のようなものです。熱中症下痢便秘これから、それぞれの症状や原因について紹介するので、該当しているかどうかのチェックをしましょう。
熱中症
チンチラが熱中症になると、食欲がなくなったりダルそうに横になったりします。他にも、脈が速くなり息切れや痙攣が見られ、よだれをたらすようになるのです。これらの症状が見られたら、熱中症の可能性が高いと思ってよいでしょう。熱中症になる原因は、温度管理ができていないことが挙げられます。
チンチラを飼う適切な環境は室内温度は15~25℃、湿度が60%未満と言われているので、高温多湿な環境は、チンチラにとって悪い環境であることを頭に入れておきましょう。熱中症は人間でも死につながる危険な症状なので、チンチラにより注意が必要です。
下痢
水っぽい便などの下痢も元気がない原因の1つです。下痢は傷んだエサを食べたりや腐った水を飲んだりすることで発生しますが、急激な温度変化によっても生じます。温度変化が絡んでいるので、チンチラの下痢は、実は熱中症の症状の1つなのです。
そのため、下痢をしたらエサや水に注目してしまいがちですが、室温も影響していることを把握しておく必要があります。ケージを小まめに掃除して、新鮮なエサや水を与えることはもちろんですが、一定の室温を保つようにしましょう。
便秘
元気がなければ便秘の可能性もあります。食べる量は変わらないのに、便の量が減ったり小さくなったり、硬くなったりしていれば便秘の可能性は高いです。人間も便秘になれば体の調子が悪くなりますよね。
人間と同じように、食物繊維不足により腸内環境が悪くなることで便秘になります。そのため、定期的に食物繊維を多く含んだ野菜や果物を与えましょう。また、運動不足も便秘の原因の1つです。チンチラが動きやすいようにケージ内のレイアウトを変更したり、外に出して遊んであげたりすることで、運動不足を解消すると良いでしょう。
チンチラを元気にする2つの方法
チンチラを元気にする方法は2つあります。ストレス対策をしてストレス環境下から開放してあげることと獣医に相談して原因となる症状に対処することです。以下で具体的な対処法を紹介します。
ストレス対策をする
チンチラに元気になってもらうには、ストレスから開放してあげることが重要です。そのためには、室温や湿度の管理を徹底しましょう。エアコンの設定を15~25℃、湿度を60%未満に設定しているからといって油断してはいけません。
特に夏場はチンチラを入れるケージの設置場所に、直射日光が当たったり冷気が届かなかったりすると、30℃近くになっていることもあります。エアコンの吹き出し口とケージでは室温や湿度が異なるので、必ずケージの設置場所の状況を管理しておきましょう。また、音のボリュームを調整したり、木をかじる、高いところに上る、砂遊びをするなどチンチラが本能的にやりたがることを積極的にさせましょう。
獣医に相談して対処する
先に述べた病気の症状が見られたら、獣医に診断してもらい適切な対処をすることもポイントです。一般的な病気の対処法は、本やインターネットで情報を入手することもできますが、症状や対処法には個体差があります。
また、誤った情報を鵜呑みにして、チンチラの症状を悪化させてしまうことも考えられます。そのため、病気の可能性があると判断したら、自力で対処に努めるよりも動物病院に連れて行った方が早急に解決することができるでしょう。
まとめ
チンチラの元気がない場合、ストレスと病気の2つの原因が考えられます。犬や猫などに比べて繊細な動物なので、飼育環境は要注意です。
もし、飼っているチンチラの様子が今回紹介した症状に該当するのであれば、早急に対処してください。獣医に相談することが最も確実な対処法なので、不安な人はすぐに動物病院に連れて行きましょう。