チンチラと犬の相性は?
チンチラと犬はそもそも生態が違う
チンチラは完全な草食動物です。一方、犬は肉食に近い雑食動物と言われています。
生物学上、チンチラは捕獲される側、犬は捕獲する側であり、草食動物は肉食動物を本能的に恐れる傾向があります。
チンチラと犬に関しても同様です。
生物学上の相性としては良いとは言えませんが、チンチラと犬を一緒に飼っている家庭は少なくありません。
チンチラに関してはしつけがほぼ不可能ですが、犬は飼い主のしつけ次第で良くも悪くも変わってきます。
比較的大人しく、飼い主のしつけがきちんとされている犬であれば、チンチラと生活することは決して不可能ではありません。
チンチラと相性の良い犬種は?
「ゴールデンレトリバー・マルチーズ・ラブラドールレトリバー」など、比較的優しくて温厚な性格をしている犬との相性が良いです。
ですが犬種に関わらず、優しくて温厚な性格をしている犬はたくさんいます。
他の動物と触れ合っている姿を見て、無駄吠え、追いかけ回すなどの行為が無い犬とでしたら、相性は合っています。
チンチラは静かなところを好む
チンチラは、大きな音やちょっとした物音に敏感でとても臆病な性格をしています。
犬と一緒に飼育する場合、犬の鳴き声でストレスが溜まってしまう可能性があります。
人が生活する上で欠かせないテレビの音などにももちろん敏感なので、静かな部屋で飼うことが勧められています。
チンチラにストレスを与えない為には?
チンチラと犬は別室で飼う方がいい?
チンチラはストレスが溜まりやすい動物です。
新しい環境に変化することにストレスを感じることもあります。
チンチラを飼っていて、新しいペットを迎え入れたことによるストレスで死亡してしまったケースもあります。
チンチラはペットとして飼育される場合、10〜15年ととても長生きをします。
長生きさせる為にも、ストレスを与えないことはとても重要になってきます。
チンチラを飼育する上で欠かせないことは「静かな場所」「適切な室温」「安心して生活することができる環境」です。
その為、犬の性格によっては別室で飼うことをおすすめします。
チンチラと犬を初めて会わせる時の注意点
初めはゲージ越から犬が興味を示し、匂いを嗅いだりなど様々な行動をとります。
犬が落ち着いてチンチラに接することができたら、たくさん褒めてあげましょう。
このようにチンチラと犬を徐々に慣れさせてあげる事がとても大切です。
この時チンチラに対して、犬が吠えたりするとチンチラは恐怖でストレスが溜まってしまい、犬に警戒心を抱いてしまいます。
そのよう事が起きないよう、注意して触れ合わせましょう。
チンチラと犬を一緒に遊ばせてもいい?
少しずつスキンシップをする時間を与えて、徐々に長くしていきましょう。
元気で良く走る犬や、チンチラに対してしつこく追いかけ回すなどの行動が目立ち、チンチラがストレスを抱えているようであれば、一緒に遊ばせる事は控えたほうが良いでしょう。
チンチラと犬を仲良くさせる方法は?
飼い主が無理にスキンシップを進めることはNG
無理にチンチラを犬に近づけようとすると、チンチラは驚いてしまい、相当なストレスを抱えてしまいます。
犬に対して怖いイメージがついてしまうと、その後のチンチラの生活に支障をきたします。
犬とチンチラが徐々に慣れ合うところを飼い主は優しく見守ってあげましょう。
チンチラと犬を同時に放し飼いしてはいけない?
チンチラは犬よりも体格が小さいため、念の為、放し飼いにする際には、飼い主の方はその場の様子を見守ってあげましょう。
犬を飼っている人の中には、飼い主が留守の時でも放し飼いにしている家庭は多いですが、チンチラを一緒に飼育している場合、飼い主が不在の場合にはケージ内でお留守番させたほうが良いでしょう。
チンチラを放し飼いにしておくと、コードや壁を噛むことをはじめ、様々な危険があるため、飼い主が様子を見ていられる時以外は、基本的にケージ内で過ごさせるようにしましょう。
チンチラと犬がストレス無く過ごせるようにする
チンチラと同様、犬にもストレスが溜まることはあります。
チンチラにとっても、犬にとっても新しい家族が加わるということで、環境が変わりストレスが溜まってしまうということにもなりかねません。
チンチラと犬が快適に安心して暮らしていけるために、相性次第で、別室にで飼うという選択肢をとらなければいけない場合もあります。
そのような時の為にも、両者を飼育できるスペースと部屋数をしっかり確保し、自分のペットとの相性を見極めた上で家族として迎えましょう。